観察は円状に

ヨッピーとマリンは、一晩以上うちを空けると、ほとんど必ず「おみやげ」を買ってくる。
吾輩からねだったことはないが、どうしても買いたくなるのだという。

ふた晩空け、そして昨夜帰ってきたふたりは、めずらしく、早々に眠りについた。
そして朝になって起きてくると、笑みを顔いっぱいにためこみながら、「おみやげ」を取り出したのである。

それは、これまででいちばん大きな「おみやげ」であった。
赤ら顔の、不気味な目をしたやつで、どんと横たわっている。

それをじっと観察している吾輩を、ヨッピーとマリンがじっと見つめている。
彼女らに向かって顔を上げると、あわててそっぽを向くのだ。

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